2009年8月20日木曜日

はじめに (自転車)




 自転車に乗って3年も通勤していると、自転車のなんたるかがだんだん判ってくる。メンテナンスに関連する書籍などを読んだり、ネットで色々調べたりするウチに、全ての自転車に共通することなのか、ロード・バイクだけに限ったことなのか、私のバイクだけの特殊性なのか、等々が判ってきて自転車一般の知識として頭の中が整理されてくる。

  メンテナンス本の記述なども、マウンテン・バイクの場合とロード・バイクの場合とでは、何がどう違うのか理解でき、混乱や不安もなくページをめくれるようになる。3年前のロード・バイクを買った当初は、何がどうなっているのか、私の自転車は特殊なのか一般論として書いてあるモノなのかが理解できなかった。その辺の不安もあって、自分の自転車をいじくるのが恐かった。シマノとカンパニョーロの違いさえ判っていなかった。何しろ、エイッ、ヤー、で30万を超えるような自転車を買ってしまったのだ。判らないのは当然であった。

 この本は、既にロード・バイクに乗っている方を対象に書かせていただいている。特にメカに関する部分では、既に自転車に関する用語のなんたるかをご理解いただいていることを前提とさせていただいた。とは言っても、私自身、未だ素人の域を出ていないわけで、人様にお教えするようなことは何も書いていない。自分の無理解、思い違いをここで暴露し、同じような悩みを持つ方とその悩みを共有するのは意味のあることではないかと考えての事だ。3年の乗車経験から来る老婆心な独り言ともいえるが、自転車に詳しい人の本となると、読んでいてその尺度の違いから、良く判らないことが多いのも事実である。ロード・バイクを買ったばかりで不安を抱えながら乗っている方にとっても、今後の参考にはなると思う。

 一応、初心者としての小学生の域を超え、中学生あたりになった方々には共感いただける事が書かれている、と思っていただきたい。全くの小学生が読んでも「もう少し経つと私もこういう疑問にぶつかるのね」的なことがらで、人のおバカを楽しめる。専門用語などが出てきて混乱しても、なんとなく判りますから、大丈夫、先ずは自転車通勤の薦めからです。

1 件のコメント: